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誰がブラック企業を生み出すのか?~寛容性の欠如が諸悪の根源~

(写真は事務所通信より転載)

私は、曖昧なブラック企業という呼称が嫌いです。本当なら“違法操業企業”と呼ぶべきだと考えています。

本題です。

昨年度の長時間労働に対する監督指導結果が公表されました。

実に70%の会社で違法な長時間労働が行われています!

「働き方改革」が叫ばれる中、由々しき事態だと思っています。

■諸悪の根源はワガママな“消費者”にあり!?

この結果だけを見るとマネジメントが出来ていない会社や経営者が悪いんだとなりがちですよね?

しかし、納期直前での仕様変更依頼とか、急ぎの納品を強いるのは誰でしょうか?

“お客様は神様”だを逆手にとって無理強いしている消費者ではありませんか?

無理な注文をしているのに、支払いを弾んであげたりしていますか?自主的に。

チップなり特急料金を上乗せして支払えば会社も余裕が生まれ人を一人確保できるのです。

“企業努力”という言葉に甘えていませんか?

■お互い様という寛容の精神を持たない限り働き方改革もワークライフバランスも絵に描いた餅になる!

欧米では長期休暇は当たり前だが、日本では何故できないのか?

理由は簡単です。

特に欧州は長期のバカンスが義務付けられています。

担当者が長期休暇で業務が滞ってもクレームは言わないのです。

何故なら、自分だって長期のバカンスを取るので“お互い様の精神”なんです。

対して日本はどうか?

担当が休みですと言おうもんなら、客が要望しているのにけしからんと憤るバカがいるから誰も休めなくなるのです。

※お客様は神様だと言い張るなら、相手先の気持ちを慮って定価の倍を支払う器量を見せましょう!

それが道理というものです。