
(画像は7つの習慣より拝借)
働き方改革の始動まで約半年と迫ってきましたが、準備は滞りなく進んでいますか?
さて、働き方改革の実現にしても、何らかの組織内の改革や改善をするにしてもWin-Winの構築が前提だという“原則”に気付いていますか?
■Win-Winは単なる相互利得の概念ではない。
7つの習慣の著者コヴィー博士は、Win-Win構築には5つの段階があると述べているのです。
1.人格の涵養…一番難しくて終わりの無いものです。博士が言う優れた人格者とは“一貫性がある”“言葉と行動が一致している”“裏表がない”“誰にでも分け隔てなく誠実”である人間だとのことです。
一例として、そこにいない人の悪口や陰口は言わない人、加わらない人を指します。傍観者は卑怯者とみなされています。つまり、最初からハードルは高いんです。
2.人との関係…これは“信頼関係の構築”です。過去の実績に対する者は“信用”です。信頼とは、未来を一緒に歩くことが出来るか否かです。そのために博士は独特の言い回し【信頼残高の預け入れ】を提唱しています。
これは、いくらあなたが相手の為を思って良かれと思って行った行為でも、相手には有難迷惑になることもあるんだということを教えてくれています。詳細は7つの習慣をお読みいただくか、私の研修を受けてください。
とにもかくにも“信頼”が無ければ何もことは成し遂げられないということです。
3.信頼関係に基づく合意…この人となら一緒にやれるという感触を得て人は初めて合意できるのです。つまり、一見でいきなり成約なんてのは、小売店や飲食店での買い物と違うわけであり得ないのです。
4.システム…お互いの役割や権限、責任の所在を明確にした仕組みがなければ誰も主体的に行動なんてしてくれません。
これをナポレオン・ヒル博士は「チームワーク」と呼んでいます。
相手を信頼しているのであれば“余計な口出し”をせずに担当者に任せればいいのです。報連相だけはしっかりやってもらって。
5.プロセス…Win-Winを実践できたという過程そのものが大切になります。
社内なら、それは共有財産となり継承されていくでしょうし、取引先相手には貴社の心構えが伝わり二次関数のように顧客が顧客を呼ぶ仕組みとなるからです。
■生産性の高い会社はWin-Winが自然と成り立っている!
上記まで読んでWin-Winなんて机上の空論だと思う人はいるでしょう。
コヴィー博士にもその類の質問は常に来たと言っておられますので、
それは本当でしょうか?
近視眼的、または狭い視野で捉えているからではありませんか?
例えば、両者が経済的利益を求めていない場合もあります。
片方は、利益を求めていても、もう片方は自己の存在に対する承認だったり、長期契約かもしれません。
お互いが何をゴールとしているかを明確にしない限りWin-Winは起こりえないのです!
コメントをお書きください