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「競争」と「比較」を止めない限りWin-Winは築けない

■信頼口座の残高を増やそう

「7つの習慣」の著者、コヴィー博士は、人間関係を“信頼残高”という表現で表しました。

両者の信頼関係が強固になれば信頼残高が増えるといった使い方です。

実は、この基本原則をすっ飛ばしてWin-Winを語る人がなんと多いか!

この国の首相をはじめ、著名コンサルや評論家も安易に使いすぎます。

信頼残高への預入額を多くすることがWin-Winの第一歩なのです。

■信頼残高の高め方

1.相手を理解する…独りよがりの善行は相手には逆効果の場合があるのです。

2.小さなことを大切にする…心遣い、礼儀、親切などの些細な行動。

3.約束を守る…当たり前と思われるかもしれませんが、その当たり前が難しいものなのです。だから、あえてビジネス思想書に明記されているんです。

4.期待を明確にする…相手になにかを頼む場合は、どのような結果がゴールなのかを明確にし共有すること。5W1Hにこだわる。

5.誠実さを示す…言行一致した行動をする、その場にいない人に忠実になる。悪口や陰口なんてもってのほかです。

6.信頼残高を引き出してしまったときは誠意ある謝罪をする…人は誰しも過ちや失敗を犯す。そういう時に取り繕ったりせずに、言い訳せずに謝ることで信頼を回復させる契機とできる。

 

■トラブルは信頼残高預け入れのチャンス

機嫌が悪い、相手を傷つけてしまった、悪口の現場でその対象者を弁護するなど。

 

※Win-Winとは相互利得ではなく、“相互信頼”の上に成り立つのです。

そのためには、競争と比較をやめることなんです。