先日、初耳学という番組で予備校講師の林修先生が披露した、ピーターの法則が世間を騒がせています。
私も階層社会学のピーターの法則に感銘を受けた一人です。
理由は、【日本の企業は何で現場の実績と昇進をワンセットにするんだろう?】という疑問があったからです。
不思議だと思いませんか?
営業成績が良い人=人をまとめるマネジメント能力がある人にはなりませんよね?
“名選手、名監督に非ず”という言葉があるにも関わらず、現場の実績と管理職への昇進をリンクさせる考え方にずっと疑問を抱いていました。
■欧米、特にアメリカでは専門の人が管理職を担っているという現実。
アメリカ被れと言われるかもしれませんが、今のアメリカでは、分業制、専門職制が当たり前です。
社長は社長業のプロが行っています。
それぞれのポジションや立場によって求められる役割は異なるのに、何故に日本ではいまだに混同した人事を行うのでしょうか?
最たる例は、中小企業にみられる創業家の後継ぎです。
かつての殿様や将軍職よろしく、適性があるか否かを見極めず禅譲するスタイルってどうなんですかね?
企業は立ち上がった以上は“社会の公器”です。
創業家の私物ではありません。
■口では適材適所と言いながら、適材を適所に配置しない日本企業
適材適所を口にする経営者は多いが、実際に適材適所している会社は少ない。
過去の実績を評価基準にしているからだ。
適材適所に配置するには、それに即した人事考課システムや教育研修が必要なのだ。
分かりやすく言いますよ。
契約を取ることが上手い人間が、契約を取るための指導が上手いとは限らないということです。
実践能力と指導能力は別物なんです。
もし、貴社が上手くいっていないのだとしたらそれは、適材適所の法則という原則に背いているからに他なりません。
一緒に貴社に合った人事システムと研修を作り上げませんか?
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