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職業倫理とマーケティングの狭間

昨日は5年に1度の社労士会主催の“倫理研修”でした。

これは、登録を維持するうえで必須の研修なので、若手から開業50年という創設期からの御大までが列席していました。

倫理と言っても一般的な倫理ではなく「職業倫理」に関する研修です。

しかし、『マーケティング』や『ブランディング』に流れがちな今の社労士や士業全体への“警鐘的な内容”だと感じました。

社労士法第一条には“事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上”に努めることが明記されていて、どちらか一方に肩入れしてはならないと書かれている。

そのうえで社労士が慎むべき情報発信の在り方もあった。

  1. 社労士制度の目的に反する内容(企業側とか労働者側とかに偏るな)
  2. 社労士の職責に反する内容(公正な立場での職務対遂行に反する内容)
  3. 社労士として精通すべき諸法令への理解が不十分と認められる発信。
  4. 社労士の信用と品位を害する内容の発信。
  5. 違法な権利侵害や刑法に違反するような行為を唆す発信や発言。

商売を行う上でマーケティングやブランディングは重要ではあるが、あまり、煽ったり、過激な表現は職業上馴染まないし、誤解を与える恐れのある表現はよろしくないということで戦略の練り直しが必要です。

また、不当に低価格を売りにしたり、自業に対するネガティブな発言をするのも品位と信用失墜の恐れがありNGとのことでした。

そうですよね。

相応の報酬を頂けなければプロとしての矜持と責任は果たせませんからね。

情報仕入れや設備投資、セキュリティ投資にも多額の費用が掛かっているので。