最近やたらと騒がれる自己責任論。
いかし、本当に自己責任だけで済ませて良いのでしょうか?
私は前提として「義理」と「人情」と「お互い様」の精神があって、初めて“自己責任論”だと思います。
何を150年前の江戸時代のしみったれた考えを笑われそうですが、私は日本人に最も良かった時代は江戸時代だと思っていますので。
それぞれの辞書的意味(goo辞書より)
・義理→人として守るべき正しい道や行い。社会生活上、立場上、他人に対して務めたり報いたりしなければならないこと、道義。
・人間としての自然な心の動きや情感。人としての他人に対する思いやり。
・お互い様→両方とも同じ立場や状態に在ること。
・自己責任→自分の行動の責任は自分に有ること。自己の過失についての責任を負うこと。
・過失→不注意などによって生じたしくじりや過ち。欠点。
◆個人の行動の結果責任か否かが大きい。
天災事変や事故、会社の倒産などによって“不幸な境遇”に置かれる可能性は誰にでもある。
260年に亘り、上様や御公儀と呼ばれ権勢を誇った徳川が朝敵として討伐されるなど当時の多くの人は思ってもいなかったはず。
しかし、何らかのバランスの狂いで人生とは急転直下するもの。
それは誰にでも起こる。
現在拘留中の日産の中興の祖のゴーン氏も1月前まで自分が東京拘置所に入るとは思わなかっただろう。
そんな時には義理×人情=お互い様の精神が発揮される。
しかし、それが義理と人情の度を越えたときになって初めて自己責任論なんだと思う。
その行動の結果、そうなることも十分に予想はできたよね?にも拘わらず対策を講じなかった。または、指示された範囲外の行動をして失敗したなど同情の余地がない状態で初めて自己責任だと私は考えます。
いわゆる因果応報です。
・因果応報→過去の善悪の行為が因となり、その報いとして現在に結果がもたらされる。
社員や部下、他人や子供を叱る場合も安易な“自己責任論”の押し付けだけはやめましょう。今後、委縮して行動しなくなる恐れがあります。
そして、あなたの指示命令が不明確である場合も多いのですから。
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