◆江戸時代は今よりも合理的だった?
我々は学校教育で、明治以降に近代国家となり、江戸時代までは後進的な国と教わっている。
しかし、歴史の研究も科学同様に日進月歩しており、次々と江戸時代の先進性や合理性が分かっています。
よく諺に「火事と喧嘩は江戸の華」というのがあり、またそのくらい江戸市中は火事や天災に見舞われていました。
◆将軍を筆頭に日常的に災害時体制が機能していた江戸時代
あまりにも大火や自然災害が多いので、江戸の町では常に災害時の体制が機能していたのです。
一例をあげます。
震災発生→老中職及び江戸在住の大名が将軍御機嫌伺として江戸城に東城。
すぐさま老中筆頭を中心に災害多作本部を結成し、各奉行所や町役に被害報告の指示。
指示を受けた長屋の管理人である大店が各家の状況を把握してお上に被災状況等を報告。
今でいう仮設住宅を建設するために確保していた土地に仮設住宅の丸太小屋を建設。
災害時に備えて蓄えていた備蓄米を蔵出しして炊き出し開始。
この間はわずか1日です。
その後は、復旧用に貯めてあったお金で復旧工事再開。
∴江戸の人たちにしてみたら何故に倒幕が起こるのか理解できないのです。少なくとも江戸幕府は江戸の民には慕われていましたので。
◆チームワークとは信頼への試金石
中小企業でオーナー社長がトップダウンで何でも決めるのは気分いいですよね?
でも、そんな社長に限って後継者がいないと嘆くから不思議です。
育てていないのはあなた自身なのに。
例えば、徳川吉宗は民は安寧に暮らしているだろうか?と日夜、下々の生活に心を砕いていたと言われます。
そのために諸藩や人々のチームワークを高める施策も行いました。
そう、信頼を示すために。
チームワークとは、【各々の役割分担と権限を明確化して、各ポジションに適材をあてがい、報告及び解決策の責任を与える】ことです。
つまり、信頼するから信頼されるのです。
【義務と権限と責任】のどれかが欠けても信頼関係は築けません。
それが出来たから江戸時代は260年の泰平の世となったのです。
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