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同一労働同一賃金への備えはOK?

非正規訴訟、皆勤手当不支給は違法 大阪高裁、差し戻し審判決

12/21(金) 22:55配信

産経新聞

 正社員と同じ業務内容なのに待遇に格差があるのは、有期労働者と正社員の待遇格差について「不合理であってはならない」と定めた労働契約法に反して違法として、運送会社「ハマキョウレックス」(浜松市)の契約社員の男性が正社員との格差是正を求めた訴訟の差し戻し控訴審の判決が21日、大阪高裁であった。田中俊次裁判長は皆勤手当を支給しないのは違法として、会社側に計32万円の支払いを命じた。

 ■格差解消、相次ぐ司法判断

 正社員と契約社員ら非正規社員との手当の格差について、実態に即したように是正を命じる司法判断は相次いでおり、こうした流れが定着しそうだ。

 訴訟で原告側は、無事故▽作業▽給食▽住宅▽皆勤▽通勤-の6手当の是正を求め、平成28年7月の2審大阪高裁判決は、住宅手当と皆勤手当を除く4種の手当の格差を違法と認定。今年6月の最高裁判決は2審判決を支持しつつ、皆勤手当は「運転手を一定数確保する必要」から定められたものと指摘し、正社員と契約社員の間に差はなく、支給しないのは不合理と判断した上で、高裁に審理を差し戻した。

 田中裁判長は判決理由で、最高裁と同様に皆勤手当を支給しないのは不合理と認定。25年4月~27年11月の32カ月分の支払いを命じた。

 ■最高裁、6月に枠組み初提示

 待遇格差をめぐっては、6月の最高裁判決が「手当などは個別に検討する」という判断の枠組みを初めて示した。

 その後、日本郵便の契約社員が正社員との手当の差額の支払いなどを求めた訴訟の控訴審判決では東京高裁は今月13日、年末年始勤務手当と住居手当が支払われないことを不合理と認定。夏期冬期休暇についても、1審に続き付与しないのは不合理と判断した。

 日本郵便をめぐる同種訴訟では大阪地裁が2月、年末年始勤務と住居の各手当は全額支給すべきだと判断。東京訴訟では争われなかった扶養手当も認め、双方が控訴している。

 ハマキョウレックスは「判決文を確認して対応する」とコメントした。