
(画像は友人の米澤晋也氏の著書 指示ゼロ経営)
■自己リーダシップ養成講座を開講しているのになぜFC本部や会社は管理型マネジメントを押し付けてくるんだ?という想いが発端
社会保険労務士を開業する前に私はとあるフランチャイズの学習塾長をしていました。
そこは、世界的ベストセラーの自己啓発書の「7つの習慣」を用いて塾生に自己リーダーシップ(主体的な生き方)を教える講座も開講していて、私はその講師も務めていました。
子供は大人のように擦れていないので、穿った見方などをしないので素直な心で7つの習慣のメソッドを吸収し、伸びる子は半年で多大な成果を出しました。
にもかかわらず、FC本部や会社は“主体性”を発揮できるマネジメントとは真逆の、いわゆる一般的な「管理型マネジメント」を押し付けてきました。社長は主体性を重んじたのですが、FC本部と直属の上司の事業部長が管理型でした。
そのことに対するわだかまりや矛盾は常に抱えていました。
しかし、正しい評価をし、フィードバックを与え、主体的に考えさせれば人の能力は開花するということは塾生を見ていてわかっていました。
■人は石垣、人は城
私は、従前より私的に成功哲学のナポレオン・ヒルプログラムも学んでいましたので、退職後に社労士以外のウリを求めてナポレオン・ヒル財団認定マスタートレーナー資格を取得しました。
この資格はアメリカの財団本部認定の資格です。
その後も、1分間マネジャーシリーズで有名なケン・ブランチャード博士のメソッドも学びました。
人は石垣、人は城…この言葉は戦国の武将武田信玄が何故に城壁を築かないのか?と家臣に問われたときに答えた言葉と追われています。
どんなに立派な城壁や城を築こうが、家臣団が結束していなければ守れない。
逆に、家臣団がしっかりしていれば強固な城など不要という人材活用の教えです。
現に武田信玄の屋敷には城壁も天守閣もなかったことは戦国好きならご存知でしょう。
私は、社労士を開業したときにこれだ!とピンときたわけです。
■どんなに立派な規定や制度、システムがあっても運用する人物がその器になければ絵に描いた餅だ
社会保険労務士は就業規則や各種社内規定、人事評価制度や賃金制度の構築を生業とします(他分野を専門とする先生もいますが、私はそうです)。
しかし、運用する人間がしっかりとした人物でなければ意味がない。
しっかりした人物って何だ?
そうだ、「自ら課題を見つけて、解決のために考え、行動する主体的な人間」だ。
主体的な人間って誰だ…ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」やコヴィー博士の「7つの習慣」やブランチャード博士の「1分間マネジャー」に出てくる人たち=成功者だとなった。
■マンパワーに限りがあって手取り足取り面倒を見られない中小・小規模企業にこそ主体的な人材の育成が必要不可欠だ
幸運にも?私は、それぞれ業界の異なる中小企業を4社渡り歩いてきました。
学卒で入った1社目を抜かせば真っ当な社員研修はありませんでした。
いわば、見よう見まねで仕事を覚えるのが中小企業。
しかし、それは前例を踏襲するだけで、効率化や生産性向上には程遠い。
まして、中小企業の経営者は自社社員を下に見る傾向が強いので、社員の方も不貞腐れている人が少なからずいた。
でも、私の経験から、マンパワーに限りのある中小企業だからこそ個々人の能力を引き出し最大限のパフォーマンスを発揮できるようにすべきだと考えた。
そして、手取り足取り教えられないぶん、自律的(主体的)に仕事ができる社員を育てなければならないと考えた。
また、中小企業だからこそ自律的な社員が育つという確信もあった。
何故なら、組織が小さい分、各々の役割が大きいからだ。
武田信玄も小国の甲斐の国から戦国の覇者を目指すまでに至った。それは、人は石垣、人は城という人材育成を用いての結果。
一緒に自律型人材を育成して天下布武を掲げて共に天下を獲りませんか?
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