
“人手不足”だ“働き方改革”だということで、日本の企業の上から下までが“生産性向上”を求められている。
しかし、社長の中には、ウチの社員には無駄が多いと嘆いている人もいるのでは?と推測する。
■社員の行動にムダがあるのは、その行動を取らざるを得ない事情があるから。
ボストンコンサルティンググループの調査でそう結論付けられています。
例えば、こんなことしていませんか?
社員が仕事中に中断させて何かを頼む。
社員の段取りを無視して社長の用事を言いつける。
部門間で情報が共有されていない等。
■業務の見直しをせずにIT化させても生産性は変わらない。全体最適の視点で考えることが重要
内部にいると往々にして自部門中心の考え方に陥ります。
在庫が不足したら心配ということでの過剰発注。
お客様の都合ではなく自社満足のための過剰サービス。
製造部門の能力を無視した契約獲得。
情報共有の欠如による二度手間、三度手間。
アウトソーシングで代用できることを内製化してコスト高等。
必要なのか否か?内部で可能か?外注は無理か?という徹底した自社最適の形を検討しなければ新技術を導入しても効果は薄い。
■全体最適の視点を得るには外部の人間を活用するのが一番。
私は、顧問先でもそうでなくても“人間観察”が好きです。
そこで働く人の動きや表情でその会社の現状を把握できます。
生産性が落ちる場合は人間のスペックよりも職場の人間関係に問題があるのです。
特に、社長が社員の状況を無視して出す無茶振り仕事は最悪です。
中小企業の場合は社長=オーナーの場合が多く、社員は否応なしに社長の指示に従っていたりします(面従腹背)。
主体的で高生産性の職場にするには業務の見直しと社員の地位保全の確約が必要です。
主体的であるということは個々人に裁量を与えるわけですから、反抗的だとか気に入らないという理由での報復人事は絶対ダメです。それが出来なければずっと思考停止した社員しか残らないでしょう。
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