
佐藤は何で直ぐに結果に結びつくテクニックを教えないんだととお怒りの方もいるかもしれません。
それは“一時しのぎのテクニック”では成功は長続きしないことが歴史で証明されているからです。
西洋随一の帝王学の書であるマキャベリの【君主論】のは「上に立つ者は徳のあるように振舞え(必ずしも人徳者でなくてもよい)」と書かれていることが全てです。
優れた人格は人を惹きつけ、総て、動かす原動力となるのです。
あのヒトラーであっても国民からどう見えるか?には人一倍腐心しており、あの天才的なスピーチ法を編み出したのです。
【人格】には即効性はありませんし、完成することもありませんが、永続性は確かにあります。
世界の宗教の開祖が好例です。
■優れた人格とは?
7つの習慣では「誠実さ×意図」だと言っています。
・誠実さ…誰に対しても正直であり、価値観や信念と行動に一貫性があり、謙虚さと勇気を兼ね備えていること。
・意図…他者に対する真の気遣いと愛情。基本的な動機や課題、相互の利益を求めること。他者のための行動。
まあ。つまり「常に紳士的又は淑女的な言動や立ち居振る舞いを心がけ、義侠心ある行動を取る裏表のない人」ということではないでしょうか?
■上流階級の者は滅多に下の者に声を荒げない
イギリスの大ヒットドラマ「ダウントン・アビー」をご存知でしょうか?
20世紀初頭の英国の伯爵家を舞台にしたドラマなんですが、英国は今でも階級社会です。
伯爵家と言えば上流階級でも上流に位置する家格です。
そのドラマに登場する主は、使用人に対して怒るときも感情に任せて人前で辱めを与えるような怒り方は滅多にしません。
きちんと、上意下達で使用人のボスである執事に対して注意を与えるように促したり、または本人が気づくように諭したりします。
貴族の話じゃないかと馬鹿にすることなかれ。
彼らは普段は使用人を使って優雅に暮らしていると思うかもしれませんが、産業が勃興するまでは、地域住民を養う目的もあり使用人を雇っていたのです。
また、有事の際は率先して最前線に赴いて住民を助けなければならないという不文律の掟「ノーブレスオブリージュ」のもと生活していました。
だから今でも英国王子だって軍役につきますよね。
エリザベス女王も皇位継承前の第二次大戦中に従軍していたのは有名です。
つまり、お互いの務めを謙虚に果たすことが、信頼構築に必要な人格形成に大きな意味を持つのです。
それを、俺は社長だ、働け!と与えるものも与えずに酷使すれば社員は疲弊しいなくなるのは当然の報いってことですよ。
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