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他社でも通用する人材を育てられる会社には自然と人が応募してくる

■「終身雇用」は維持できないという発言の衝撃!

経団連の会長に続き、日本最大の企業トヨタ自動車の豊田社長が「終身雇用は維持できない」と発言したことは衝撃を以て伝えられたが、私個人としては、遅すぎるくらいだと感じている。

何故なら、ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン教授の著書「WORK SHIFT 2025年の働き方」では、超巨大企業以外は“総フリーエージェント時代”になると予言されていたからだ。

■他社でも通用する社員を育成できる企業は巡り巡って自社の評価を上げる時代

従来の日本企業はいわゆる新卒一括採用で社員を採用し、自社の好みに合った人材に育て上げていく。

そこで純粋培養された社員はその企業の風土に合った(=ローカルルール)人間になる。

しかし、長年同じ会社に勤務し続ける人は転職ではその経験が足枷になるのです。

私は、幸運か否かは別に何度も転職を繰り返しました。

そうすると中には、前の会社はこうだったとか、前の会社では部長だったんだと威張る人=順応できない人を多数見てきた。

私は正直みっともないなと思っていた。

同時に、転職しても通用する社員を育てられないような会社には何の価値があるのだろうか?と思った。

何故なら、バブル崩壊後にはどんな企業でも“安泰”なんて無いのに、会社も社員も定年まで居る気でいやしないか?と思ったのだ。

他社でも通用する社員育成をできる会社には優秀な人材が来ることを目の当たりにして確信した。

数年前、中小企業の団体と就活支援イベントを共催しました。

そこで出会った経営者の一人が、内定を決断した学生に「将来独立したいのなら独立して構わない。ならば独立するまでに必要なノウハウをみっちり叩き込んでやるからウチへ来い」と言いて決断させたんだよと話してくれました。

その学生はその企業にとっても本来ならスルーされるくらいの優秀な学生でした。

私は人材育成コストが無駄になりませんか?と訊いた。

その経営者曰く、「彼が独立してくれればウチとしては取引先が一社増える。

しかも彼は彼で、そのノウハウを何処で学んだのか?と取引先に訊かれれば弊社の名を出す。

自ずと彼が弊社の宣伝を担ってくれる。

そうすれば、口コミになって求職者が自然と来るようになるでしょ?」と教えてくれた。

なるほど確かにそうだなと思った。

実は確信はあったんです。

こういう事例は「仕事は楽しいかね?2」(きこ書房)に出ているんです。

私が理論として研究してきたことがいよいよ実際問題になってきたなとワクワクしている佐藤です。

他社でも通用する人材育成のお問合せお待ちしています!