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中小企業経営者こそアルプスの少女ハイジを見倣うべきだ

皆さんはNHKのEテレで放映されている「100分de名著」という番組を御覧になっていますか?

私は好んで見ています。

理由は、古今東西の名著のエッセンスを手軽に学べることと、自分が通常は購読しないような作品も紹介してくれて、地検が広がるからです。

2019年6月に取り上げられている名著は「アルプスの少女ハイジ」です。

多くの方はアニメでご覧になったのではないでしょうか?

今回は日本のアニメではカットされてしまった宗教的な背景や各人のダークサイドな部分んも近代ドイツ文学者の先生が細く解説してくれています。

何故に中小企業経営者に「ハイジの心」が必要なのか?

官僚機構のトップや大企業のトップであれば神輿の上に乗っているだけでも各所に各分野のスペシャリストが揃っているのでそうそう判断を間違えません。

しかし、中小企業、特に規模が50人以下ともなると基本的に全決裁が社長に委ねられます。

その時に必要なのが「公平」「公正」「中立」の目です。

アルプスの少女ハイジの主人公のハイジは5歳前後の孤児で叔母さんに連れられて山の上のお爺さんに預けられます。

お爺さんには人に誇れない過去があり、地元の村人たちからは煙たがられ、かつ教会にも通わないという変人です。

しかし、幼いハイジには大人たちの事情は関係ないので真っ新な目と心でお爺さんに接します。

そのハイジに触発されるかのように村人と断交をしていたお爺さんもハイジの頼みならばと町へ出ていくようになるというのが序章です。

ここで強調したいのは「前提条件(先入観)無しで、真っ新な心と目と耳で人に接する」ということです。

中小企業は社員数が少ないが故に古参社員や声の大きい社員の意見が通りやすい、または社長の独断での経営判断が多くなります。

だからこそ「ハイジの心」を持っていただきたいと思うのです。