
(画像は歴史秘話ヒストリアより)
■何故にプラス思考は「前向き」とか「明るい」とか誤解されて広まったのか?
プラス思考の語源と思われるポジティブシンキング。
そのポジティブには積極的という意味はあるが前向きという意味はない。
また、ポジティブには、確実な・実際的な・建設的なという意味が含まれている。
英語の語義に忠実に解釈するなら「実際的で実現に向けた建設的で確実な思考のさま」ということになる。
事実、ナポレオンヒル博士も「現実を在るがままに正確に把握し、その解決を図るための建設的な精神」と述べている。
しかし、この考えが日本に入るにつれて、三波春夫の“お客様は神様です”が曲解されて広まったように、都合よく解釈されて広まったと思われます。
■日本の最高位にいながら庶民に寄り添って庶民を救済しようとし、庶民と一緒に祈った後白河上皇。
後白河上皇は歴史の授業では源平の争乱を引き起こし、武士の台頭を許し、貴族政治を終わらせた人物として良くないイメージで教わります。
しかし、実際は誰よりも庶民の救済と安寧を願った方の一人でした。
上皇という身分でありながら京の街中に頻繁に出かけ庶民の暮らしを自身の目で確かめたり、街中で流行っている今様という流行歌を好んだり。今でいうところの人気歌手に弟子入りしたり。
戦乱と飢饉で荒れ果て食うに困っている庶民を見るに見かねて庶民救済と安寧のために三十三間堂を建立し、庶民と同じ場所で祈りを捧げていました。
仏教に造詣の深い方なら三十三間堂が何故に三十三という数字で、何故に本尊が千手観音で二十八部衆もあるのかは分かるかと思います。
当時は施しとしてはこれが精一杯だったと思われます。
つまり、本当は国難解決に奔走された方なのでした。
状況はどうであるか、本質は何であるかをキチンと把握して、課題を解決には何がベストなのかを考え、行動することがプラス思考の本意です。
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