
■就業規則のひな形がキケンな理由
厚生労働省をはじめ、就業規則のひな形は無料または廉価で入手することは可能です。
当たり前ですが厚生労働省のものは法令に適合しています。
法的に正しいならいいじゃんと思うほど実は単純ではないのです。
どういうことか?
法的には正しい≠会社や真面目な社員を守るだからです。
何故なら、就業規則のベースとなる労働基準法とは非常にあっさりとした条文構成なのです。
故に、【現場で起こり得るだろう読む人による解釈の食い違い】や【都合の良い解釈】がしやすいのです。
しかも、労基法とは“最低基準”を定めた法令でしかないので、例外をきちんと加筆する必要があるのです。
しかも労基法は“労働者有利の法律”なので、そのまま使ってしまうと、会社が社員にだいぶ譲歩する形になりかねないのです。
■中小企業にとっては労使トラブルや訴訟はリスク以外の何物でもない!
就業規則が無くても、正しいマネジメントが行われていなくても給与をきちんと支払っていれば会社は回るでしょうね。
しかし、今は容易にネット検索ができますので貴社の待遇に不満があればすぐにトラブルに発展しかねません。
訴訟にでもなれば、数百万円から最悪数億円の損害賠償が発生しかねません。
しかも、実際には各企業のステージや規模、マネジメントの状態は千差万別であり、テンプレートであっても丈直しが必要なんです。
就業規則の各条文にはなんと書かれていて、意味は何なのか?って考えやことありますか?
就業規則とはビジョンやクレドや理念を実現するための有効ツールです。
何故なら【職場での在るべき姿】を明記するものだからです。
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