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『完全無欠のヒーロー』が存在しないからガンダムシリーズはビジネスに役に立つ

■シャア・アズナブルという3倍速の赤い彗星の生きざまを負うだけでも役に立つ。

 

シャアとは、正史(origin→ファースト→Ζ→逆襲のシャア)に登場した主人公アムロの生涯のライバルです。

・ジオン公国の前身のジオン共和国を導いたジオン・ダイクンノの嫡男にして遺児であり、本名はキャスバル・レム・ダイクン。

実妹はファーストで敵対することとなるセイラ(アルテイシア・ソム・ダイクン)です。

父を謀殺し、母を死に至らしめたジオン公国を支配するザビ家に復讐するために素性を偽ってジオン公国軍士官となり、英雄となる人です。

その人生は終始、実妹を思う優しい男でした。

原作者曰く「迷い」が断ち切れたらアムロなど足元にも及ばないくらい圧倒的に強いキャラとのこと。

しかし、彼は常に憂いや迷いを抱えていました。

彼は、頭脳明晰で身体能力にも秀で、かつ生まれ持ったカリスマ性と指導力があり、しかもニュータイプ資質も備えている一見すると完璧に近い人です。

しかし、彼にも葛藤やコンプレックスが多々あったのです。

 

■ニュータイプとしてはなりそこないという劣等感

 

ニュータイプとしてなりそこないと言われるのはΖガンダムの第50話にて木星帰りの男シロッコにです。

確かにニュータイプ能力では劣ります。決してトップではありません。

5段階で分けると

S→カミーユ(Ζガンダム主人公)

A→アムロ・ハマーン(自称シャアの恋人)・シロッコ

B→シャア・セイラ兄妹、ミネバ・ザビ(ザビ家の遺児)

C→ミライetc.

D→多数

って感じです。

その足りない部分を秀才的な部分で補っていました。

故に“先読みのシャア”という異名も持ちます。

圧勝できなくても実戦でいかに負けないかという行動を良くします。そういった戦略・戦術の視点を学ぶのもありです。

猪突猛進で勝ったとしても自分も満身創痍になってしまっては元も子もありません。

孫子の兵法にも書かれています。

 

■消えることのない葛藤やコンプレックス

・父の暗殺、母へ求めた愛情への渇望、非業の死を遂げた母の無念さ、ザビ家への憎しみ、

唯一分かりあえたララァへの想い、ララァを巡るアムロとの確執、実妹への想い、ハマーンとの因縁、ミネバへの想い、地球人に対する積年の恨み、カリスマたる父の後継者として宇宙移民を統率していかないといけないというプレッシャー、次々に現れる自分よりも能力の高いニュータイプとの戦闘etc.

なんだか中間管理職の悲哀を見て取れませんか?

最後に彼は逆襲のシャアでアムロと共に死亡ということになります。

それは永遠のライバルであるアムロに愚行を行おうとしている自分を止めてほしい、殺してほしいという意味合いもありました。

彼とアムロは、新しい時代の礎となるために命を捨てました。

通しで見ると実に深いアニメだと気づかされます。

その一方でもう一つのメッセージをこのアニメは問いかけます。

「人は過去や経験から学ぼうとせずいつも過ちウィ繰り返している」ということです。

ヒトラーは今際の際に100年後にもまた、私が登場すると言って果てました。

人は記憶が風化されると忘れてしまう愚かな生き物だということだと私は解釈しています。

現に保護主義経済・自国第一主義・イデオロギー対立や宗教対立など、ヒトラーの予言はあながち間違いじゃないと気づくはずです。