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Do as you would be done to.だよ、経営も

■経営も人生も基本は同じ!

Do as you would be done to…は新約聖書のマタイによる福音書に出てくる有名な一説です。

日本語訳は「己の欲する所をを人に施せ」で知られていて、意味は、自分が他人からしてもらいたいと思うことは、人にもしてやりなさいという教え。

対になるような教えは古代中国の孔子が述べています。

「己の欲せざる所は人に施すなかれ」(自分がして欲しくないと思うことは、他人にとっても同じことなのだから、他人にもすべきではないということ)。

類義語として「我が身を抓って人の痛さを知れ」というのもある。

意味は、他人の痛みや苦しみを、自分自身の痛みに置き換え、相手を思いやることが大切だという教え。

 

これらの“自分”や“他人”を各々の立場に入れ替えれば経営にも当てはまりますよね?

お客様に何かを施すには超能力者でもない限りは瞬時には相手の望みは分かりませんから人間関係を築き、信頼関係を構築する必要があります。

また、お客さにとって苦痛なサービスは、自社がどんなに良いと思って提供しても信頼関係の破綻につながる。

社員と会社の関係にも置き換えられますよね。

そして、今、巷に出回っている成功本やビジネス書にも大抵は出てくる教えです。

■「原則」という基本を直ぐに脇に置いて、直ぐに果実を手に入れようと考えるからおかしくなる。

 

「集客法」「ブランディング」「販売テクニック」「付加価値サービス」「接客術」「業務スキル」「話術」etc.これらはこれらでとても重要です。

でもね、前提に必要なのは「原則の徹底」なんです。

この原則を蔑ろにして不平不満を言っている経営者のなんと多いことか!

・自社の利益確保のために下請けには値引きさせる。

・納期は変更しないが、仕様変更には応じてくれ。

・追加料金は払わないが、あれもこれもと要求する。

・急ぎでお願いしたいが、特急料金は払わない。

・経営が苦しいからサービス残業(残業代未払い)でお願い。

・現場の人間がかってにやったことで私は知らない、聞いていない。

・部下の手柄は横取りする。

・自分がやりたくない業務だからと部下に押し付ける。

・口は出すけど、金は出さず責任は取らない。

。顧客満足度第一を掲げながら従業員満足度には目もくれない。

たぶん、例を挙げたらきりがないと思いますが、思い当たる節はありませんか?

「基本」「原則」は当たり前すぎて忘れられがちですけど、やっぱり基本なんだと思いますよ。