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【働きたくない国ワースト2位】という現実を見よ

■タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア、フィリピン等よりも外国人に不人気な国ニッポン!

 

英国の金融機関HSBCホールディングスが33ヶ国に駐在する働きたい国アンケートを取った結果日本は32/33位でした。

日本が人材供給源と勝手に期待している“東南アジア諸国”よりも不人気なのです。

日本が敬遠される要素とは?

  1. 賃金が安い
  2. ワークライフバランスが悪い
  3. 子供の教育環境が悪い
  4. 外国人に対して閉鎖的
  5. 生活の快適度が低い

等となっています。

日本人自体が日常的に抱える悩みと合致していますね。

そてぞれの問題点を私的に深堀します。

・賃金が安い…日本はサービスに対する対価が少ないです。サービス業にしてもそれ以外でもしてもらって当然の意識が消費者に強すぎる、チップも支払わないくせに。

「よいものを安く」なんていう幻想を捨てない限り、日本はアジアの貧困国に陥る可能性がある。

・ワークライフバランスが悪い…未だに滅私奉公の考えが強いが、江戸時代までも滅私奉公とは、奉公する代わりに主人が一生面倒を見るという見返りの上で成り立っていた。

今は、マネジメント能力の欠如を棚に上げて、社員の労働力を搾取し、使い捨てるという非道さが日本企業にはある。

ワークライフバランスとは人らしい生活を営む権利故に犯してはならない。

・子供の教育環境の悪さと社会の閉鎖性はリンクしている。

日本人は英語を介したコミュニケーションが取れない。

自分の意見を明確に示さないので外国人には分かり難い。

また、公教育も純血の日本人であることが前提の教育システムだし、公立校は悪しき平等主義が蔓延り異才を認めない風潮があるからだ。これからは画一的ではなく個々人に応じた教育プログラムが求められるだろう。

・生活の快適度の低さ…都会の狭くて高価な住宅事情、ゆとりのない通勤通学時間帯や帰宅時のラッシュ、自然災害の多さ、杓子定規なお役所の対応、旧態依然の労働環境や社会システムetc.挙げたら枚挙にいとまがない。

 

■平成の30年間で先進国で唯一「手取りの下がった国」という現実。

 

もともと大量生産。大量消費を旗印に流通革命と称して“安売り”を始めたのはダイエー創業者の中内功えあった。

バブル景気が弾けた後に日本企業は総安売りにシフトした。

しかし、原価計算をすれば“薄利多売”はあり得ないことは分かる。

売れ行きが好調でも利益率が悪く、社員に還元できず、社員は薄給のままだ。

労働者とは=消費者である。

消費者がお金がなければ品物やサービスは売れない。

売るために安売りすという負のスパイラルに突入する。

企業は値下げを企業努力と言うが、単に下請けいじめをしているだけだ。

自由競争の原理が働かないのも良くはないが、物やサービスには適正価格というものがある。

その適正価格を無視する業者は市場から強制排除すべきだとは思う。

でなければの日本人はチップも支払わない礼儀の無い国民だと世界から笑われるだろう。

顧客満足度向上の前に従業員満足度を上げないと、現場の社員は疲弊し、お客さへのサービスが満足に提供できなくなると私は考える。

これを機に自社の在り方を考えてみてはいかがでしょうか?

 

#働きたくない国 #働き方改革 #低賃金 #ワークライフバランス #従業員満足度