
日本のロボットアニメの金字塔の「機動戦士ガンダムシリーズ」は初回アニメ放映から今年で40年です。
このアニメの凄いのは、主役がロボットではなく、人間であり、しかも、主要キャラは必ず長所と短所を併せ持っていて、完全無欠の人物が登場しない点です。
私が認めているガンダムは「宇宙世紀シリーズ」です。
いわゆるファーストからユニコーンまでとなります。
では主要キャラの特徴を見てみます。
・アムロ・レイ…赤い彗星のシャアの永遠のライバルです。元は、機械オタクで女の子には無頓着な根暗な人物でしたが、類まれなるニュータイプ能力と戦闘能力で偶発的に英雄になった人物。
・シャア・アズナブル…実はジオン独立の父の遺児。容姿端麗・頭脳明晰・運動神経抜群の三倍速のエースパイロットだが、ニュータイプのなりそこないと罵倒されるは、ロリコン・マザコン・シスコンと罵られるはと散々な扱いを受ける。
・カミーユ・ビダン…Ζガンダムの主人公。歴代最高のニュータイプ能力を持つとされる。故に最後は精神崩壊を起こしてしまった。キレやすく、目上にも生意気な口調や態度で接する。
彼も偶発的にパイロットになった。女好き。
・ハマーン・カーン…ファンの間ではハマーン様と呼ばれる。
ジオン高官の娘で高いニュータイプ能力・統率力・戦闘力を持つ。シャアとは男女の関係にあったことを匂わせ、宇宙空間で痴話げんかをする。プライドが高く高圧的であり、俗物が口癖。
・パプテマス・シロッコ…木星帰りの男。自らを天才と称して憚らない傲慢な男。高いニュータイプ能力・戦闘力・技術開発能力を持つが、年下の女性以外の支持を得られないという欠点がある。
主にファーストとΖの主要キャラのほんの一部を挙げました。
言い出したら枚挙にいとまがないので。
彼らだけでも相当な曲者です。
上の五人に共通するのは「協調性」の欠如です。
彼らは基本スペックが同時代の人間よりも圧倒的に高いし、プラスして、そのニュータイプ能力から先読みが出来るので、単独行動をして輪を乱しがちです。
しかし、そんな彼らを上手く手綱をひいて操る現場監督がいます。
地球連邦軍側のキャプテン、ブライト・ノア大佐です。
ファーストから足掛け20年、第一線で指揮を執る歴戦のキャプテンは時に彼らと衝突しながらも、彼らや個々のクルーが能力を発揮できるようにコントロールしていました。
※現実の社会にはガンダムに登場するキャラの如く“不完全な人間”しかいません。
その折り合いをどうつけて、最善の状態に持っていくか?という調整能力が指揮官には求められます。
上意下達の指示待ちでしか動けないが真面目な人。
むらっ気があるが仕事のできる人。
主体性に任せた方が結果を出せる人。
自信過剰な人やその逆な人。
千差万別です。
個々人の個性を型にはめて強制するのではなく、長所を長所として伸ばしてあげ、短所は補える人で補ってあげるという組織運営を学ぶ上でも #ガンダム シリーズは役立ちますよ!
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