
(画像はNHKサイトより)
■営業等の直接部門が攻撃隊であるならば、バックオフィス業務(総務・経理・人事・法務・セキュリティ部門等)は守備隊及び防御壁です。
とかく、収益を上げる直接部門は起業の花形でありもてはやされがちです。
例えば、営業・広報・マーケティング・経営企画などがそうです。
それ以外にも製造は表だが、研究開発は裏というような印象が大きいですよね?
また、企業の経営者も花形部門にばかり興味行きがちでバックオフィスを蔑ろにする傾向がみられます。
しかし、私がバックオフィスを守りだと言ったのは、彼らの裏方仕事が無ければ企業や組織は円滑に回らないからです。
具体例で考えます。
・経理…お金の流れをしっかり管理把握し、きちんと会計処理が出来ていなければ会社が資金不足に陥る恐れがあります。支払いを行ってくれなければ取引先との関係が悪化しますよね。
・人事…いい加減な採用、労務管理、人事考課などを行っていれば、会社の未来を担う社員とも巡り合えませんし、労働法違反で行政指導喰らったり、裁判沙汰になったり、優秀な社員の離職という結果を招きかねません。
・法務…主にある一定規模の企業の場合は取引契約も慎重に行う必要が出てきますので法務部門はリスク回避のためにも必要になりますね。また、常日頃のコンプライアンスにも欠かせません。
・セキュリティ…IT技術の進化による情報の管理の重要性はもちろんのこと、対外的コンプライアンスの意味でも重要性が増している部署です。ほんの一滴の情報漏洩が会社の命取りになることは各種報道で明らかです。
・総務…本来はどの職種にも分類できない業務の総称なんですが主に中小企業ではバックオフィス全般の業務を包括している場合が多いです。
ただ、個人的には企業の業務内容も高度かつ多岐にわたるようになった現代においてスペシャリストとは言えない総務というくくり方はどうかな?と疑問に思っています。
■守りが強固だからこそ攻めが活きる!
一部例外もありますが、スポーツの世界では顕著ですよね。
野球でもサッカーでもアメリカンフットボールでも強いチームは“防御力”が半端ないです。
得点を重ねても失点が多ければ得失点差で負けたりしますからね。
それに守備が悪いと攻撃もリズムに乗れないものです。
会社も同じです。
稼ぐそばから支出していたらお金は手元に残りません。
即金商売ならいいですが売掛などやられたらひとたまりもありません。
だから江戸時代は掛け売り商売が普通だったので、価格は2~3割増しで手形という商慣習が生まれたのです。
それを三越が現金掛け値なしという即金のお客様には掛け値なし販売を始めて大ブレークしたわけです。
話が脱線してしまいましたが、「守り合っての攻め」をお忘れなく。
後顧の憂いなしとは言ったものです。
御社は防御を固めていますか?
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