· 

【働き方改革】とは、労働観のパラダイムシフトをすること

【働き方改革】の法的な対応なんて単純なんですよ。

【長時間労働の是正】と【同一労働同一賃金の実施】ですからね。

何も難しいことはありません。法律に従って対応すればいいのですから。

にもかかわらず、大企業では今春から長時間労働是正策は思考されていますが、メディア報道等を見ると、不平不満や文句が続々と出てきますよね、何故でしょうか?

それは、この政策の根本を理解していないからですよ。

■働き方改革の本質

以下は、私の私論でもありますことをご了承ください。

【働き方改革】とは、働き方(労働観)のパラダイムシフトとワークライフバランス、労働生産性の向上の実現が本質です。

*パラダイムシフト…当然のことと考えられていた認識や思想、価値観等を劇的に変化させること。

・働き方(労働観)のパラダイムシフト…IT技術の飛躍的な進歩や長寿社会になっているし、経済はグローバル化し、訪日外国人が在住外国人も増えている。しかも人手不足社会。

にもかかわらず、旧態依然としたシステムの職場慣行や商慣習のままではありませんか?

同一労働同一賃金を実現するにも一人当たり収益力=労働生産性の向上が不可欠です。

サービスに相応しい適正価格での商売、無駄な会議や資料作成の廃止、文書のデジタル化、現金取引の廃止etc.知恵を絞ればいくらでも改善できます。

もし、これらのことが理解できないなら今すぐ事業を畳むか、経営から手を引くべきです。

・ワークライフバランス…日本は世界で初の少子高齢化による人口減少国家です。そのために、一度現場を離れた人や外国人の力も借りないといけません。また、身体に不具合のある人にも戦力になってもらう必要があります。

彼らは各々、育児や介護、病気との闘い、宗教的制約などを抱えています。

明治以来、刷り込まれてきた日本の価値観に囚われることなく、各々の人は最大限にパフォーマンスを発揮できる環境を整えることがワークライフバランスの実現だと考えます。

・生産性の向上…日本の生産性はOECD加盟国21/36位です。G7では1970年~ずっと最下位です。

トップのアイルランドの45%、アメリカの約6割の水準であり、いわゆる東欧諸国とほぼ同レベルしか稼ぐ力がないのです。

つまり、無駄な長時間労働で埋め合わせしているに過ぎないのです。

これは。サービスの質と価格が釣り合っていないという証でもあります。

こういったことを改善せずに放置するならば経営者失格です。

アイルランド人が8時間働けばいいところを日本人は17.5時間働かないと稼げないのです。

アメリカ人が8時間働けばいいところを日本人は12.8時間働かないと稼げないのです。

働き方改革にパラダイムシフトが重要な理由がお分かりいただけましたか?