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モラルハラスメントに気をつけろ!

(画像はあしたのチームさんより)

■パワハラよりも厄介なモラハラ

パワハラ(パワーハラスメント)は来年度から規制強化されることもありだいぶ浸透してきたと思います。

減っているか否かは別ですが。

では、みなさんはモラハラ(モラルハラスメント)とという言葉はご存知でしょうか。

私がこの言葉を知ったのは、イルゴイエンヌ医師の著書を読んだ5年ほど前になります。

著書を知ったのは、職場のハラスメントの根本対策を探していて書店の心理学のコーナーで出会ったのがキッカケです。

筋がそれました。

さて、本題のモラハラですが、モラハラとは「倫理や道徳に反した嫌がらせ行為」を言います。

パワハラとは違いは物理的な暴力は伴わないこと。

無視や暴言を浴びせるなどして人間関係を悪化させることであり、厄介なのは、被害者が自分にも悪い点があったのではないか?と自責の念に駆られてしまう傾向が強いことです。

イルゴイエンヌ医師に言わせると「言葉や態度によって人の心を巧妙に傷つける精神的な暴力」を言い、最悪の場合は相手を精神的不安定に追い込み、自殺させてしまうと警鐘を鳴らしています。

パワハラ…職務上の嫌がらせ。

モラハラ…家庭や交友関係をも含み、倫理や道徳を逸脱した嫌がらせ。

 

■職場でモラハラが起こる要因とされるもの

・就労形態の多様化や年功制の崩壊等による人間関係の希薄化。

・成果主義や競争激化による社員の精神的プレッシャーの増大や、ストレス。

・管理職や上位立場の人間の余裕の無さ。

平成という時代を経て誰もが加害者になるリスクが増大しました。

故に人事担当者等は社員の駆け込み寺である相談窓口(外部委託でもいい)の設置や、専門家との連携を取りましょう。

■モラハラが会社に及ぼし悪影響

・被害者…生産性、業務効率の低下、モチベーションの低下、うつ病などの精神疾患の発症etc.

・加害者…別の人間からモラハラを受けている可能性、被害者から訴訟を起こされる可能性etc.

・会社…職場全体の士気低下、他の社員への伝播、早期離職や大量退職者を出す、安全配慮義務違反に問われる、損害賠償の支払い、労災事故リスク、社会的制裁を受ける可能性etc.

 

#ハラスメント 対策には、 #相談窓口設置 #社内研修 #公平な対応と処分 #規程整備 #プライバシー保護 等が欠かせません。小規模な会社では自社対応は難しい可能性がありますので、 #社労士 等の外部の専門家を頼るのも方法です。