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貞観政要から学ぶ組織づくり

「何でもやる人は何もできない人だと心得よ」by出口治明(ライフネット生命創業者・現立命館アジア太平洋大学学長)。

■組織づくりの要諦

貞観政要は中国の歴史でも名君の誉れ高い唐の第二代皇帝太宗(李世民)と臣下との問答をまとめた言行録で、日本の歴代の為政者の教科書とされてきた古典です。

その本質は21世紀の今になっても通用し色褪せません。

むしろテクニックに走る現代人にこそ必要な本だと思います。

その太宗が実践した組織づくりとは?

  • 能無き者を多用するよりも有能な人を少数用いよ…100匹の羊より1匹の虎。
  • 適材適所の実践…仕事の9割はリーダーの人員配置の匙加減で決まる。
  • 部下を信頼する…一度“任せた”と指示したならば、その仕事が終わるまで口出しをしない。任せたのに途中で口出ししたり、能力を疑って他人ににも任せたら部下が委縮したり、信頼関係を築けなくなり離反が起こる。
  • 諫言する部下を歓迎し風通しの良い組織にする…自分のやることに異を唱えられるのは面白くないものだが、自分よりも部下の方がその分野に精通している場合もあるし、正しい場合もあるので謙虚に耳を傾けて闊達な議論が出来る組織にする。
  • 餅は餅屋…トップやリーダーだからと言って何でもできるわけではないと心得よ。そして、専門分野は専門家に任せるのが筋であり道理であると心得よ。
  • 決めたルールは守る…法律にしろ、道徳にしろ、社内ルールにしろ上に立つ者は率先して順法し、模範となる行動をせよ。上が決まりごとにルーズになれば下が従うわけがないというのが人の世だと心得よ。

#貞観政要 は約1400年前に書かれた書物ですがその本質は現代でも通用します。 #孫子の兵法 にしろ本質は現代でも通じる。にもかかわらず古典をバカにしてきた現代日本人の体たらくはどうか? #テクニック ばかりに走るから日本は上から下まで腑抜けてしまったのだよ。