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変わることを拒み、否定思考しかない大人達が二人の天才を殺した

※画像は機動戦士ガンダム逆襲のシャアより

■40年前から全く変わっていない日本人のメンタリティに気づかせてくれるのがガンダムというアニメです。

増えすぎた地球の人口対策と環境保全のために人類が宇宙空間で生活するようになって93年経過した時点での物語が逆襲のシャアであり、二大主人公のアムロとシャアの最後の舞台でもあります。

シャアとアムロは宇宙へ出た人類が新たに開花させたセンス=ニュータイプの資質を持った人間の代表格として登場。

しかし、宇宙への移民を開始した人類だったが、次第にその目的が忘れ去られ、政府高官や政治家などの既得権者を中心に宇宙への移民を拒み地球に居残る特権階級のアースノイドと言われる人が出てきた。

宇宙在住者はスペースノイドと呼ばれる。

■古参と新参者、世代間対立、革新対立、人種差別etc.我々に身近な問題の解決は困難であることを教えてくれるアニメ

ガンダムはアニメという舞台を借りてはいますが、古参と新参者、世代間の価値観の違い、ニュータイプとオールドタイプという革新の有無の対立、アースノイド(地球人)とすぺースノイド(宇宙人)の対立及びそれらに起因する経済格差や待遇格差を巡るストーリーです。

スペースノイドのリーダーのシャアは、ジオン・ダイクンというスペースノイドのカリスマの長男で容姿端麗・頭脳明晰・カリスマ性抜群でエースパイロットという人格面以外は非の打ちどころのない人でしたが、新しい時代を目の当たりにしても変わろうとしない地球の高官たちに失望し巨大な隕石を地球に落とそうとします。

そこに立ちはだかったのが、終生のライバルアムロです。

アムロは兵某な高校生でありながらひょんなことから戦争に巻き込まれ偶然にガンダムに乗り込み、潜在的なニュータイプ能力を開花させシャアを圧倒するのです。

ガンダムシリーズ最強のパイロットの呼び声があります。

シャアはその才能にほれ込み同志になるように誘いますが拒絶され、かつ、地球人にその才能を浪費されているアムロにも苛立ちを覚えていました。

しかし、心の奥底では自分の奇行をアムロに止めて欲しいとも思っていました。

彼らは根っこの部分ではお互いを理解しながら、その手法には同意できずに戦わざるを得ず、最後には二人とも隕石落下を食い止める代償として宇宙の彼方へ行ってしまいました。

行方不明とされていますが、実際は二人とも死亡です。

#伝統 や #慣習 、#固定観念 等に縛られて、現実に目の前で起こっている変化に目を瞑る代償として類まれなる才能を持つ人間を潰すという #変革のすることの難しさ をガンダムシリーズは教えてくれます。