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兵は拙速を尊ぶ

■今も昔も【孫子の兵法】

兵は拙速を尊ぶは孫子の兵法に心酔した桓武天皇がが蝦夷討伐軍の坂上田村麻呂に送った書状に記した文言である。

元は、孫子の兵法に「作戦を練るのに時間をかけるよりも、少々拙い作戦でも素早く行動して勝利を得ることが重要である」という教えからきた言葉である。

今の新型コロナウイルス対応を巡る政治や政府、官僚の対応はどうであろうか?

かつての戦国武将は孫子の兵法をこよなく愛し、皇帝ナポレオンも愛読し、ヨーロッパの戦術家に衝撃を与えた。

悪名高きヒトラー総統も日本と同盟を組んだのは、日本には孫子の兵法があるから負けないと踏んだからである。

しかし、当の日本は“脱亜入欧”の欧化政策で中国古典を古臭いものと唾棄し、結局は根性論で負けました。

日本が負けたのは今のコロナ対応と同じです。

それは【戦略なき戦術や戦闘】に没入しているからです。

有事こそ戦略は大切です。

戦略とは20対80の法則とも言い換えられるかもしれません。

こいつを実行しなければ、他を実行したところで無に帰すというくらいに大切な要のことです。

今で言えば、国にとっては国民の命と安全ですよ。

企業にとっては、事業の存続と社員の安全管理ですよ。

家庭で言えば、家人の感染防止と健康管理ですよ。

個々人で言えば、自身の健康保持と他人へ迷惑かけないことですよ。

戦略と聞くと難しく思われがちですが、何を優先し、何を切り捨て、何を成すか?そのために為すべきことは何か?を熟慮し、最大限の効果を生むための計画立案のことです。

#手段と目的 を違えてはいませんか?