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麒麟(きりん)は我々の中にいる

■東洋社会に影響を及ぼした五行思想と神獣。

今年の大河ドラマの「麒麟がくる」の麒麟とは動物のキリンではない。

伝説の神獣の麒麟のことである。

東洋の五行思想によると麒麟は土の神であり、万物の動物の生みの親。

外見は一角獣で金色、鹿や龍を掛け合わせたような姿で、非常におとなしく、アフリカゾウ並みの体躯を持つ1000年生きるとされる神獣。

麒麟は王が仁の政治を行っている治世に現れるという。

■仁とは何か?

仁とは「他人に対する親愛の情、優しさ」を意味する儒教における最重要な五つの教えの一つであり、社会秩序(礼)を支える精神や心の在り方のことです。

織田信長は麒麟の麒の印を用いていたことが分かっています。

つまり、彼は名実ともに天下人となって日本を手中にする気があったことが分かります。

■四神獣とは?

・鳳凰…徳の高い王者による平安な治世か、優れた知性を持つ人が生まれた時に現れる五色の鳥。

・鸞(らん)…平安な治世に姿を現す鳳凰によく似た姿の青い鳥。

・麒麟…仁の心を持つ君主が生まれると姿を現す一角獣。いかなる生命をも傷つけない諸獣の生みの親。

・龍…色々な物語に登場するいわゆる龍であり、西洋のドラゴンとは別物です。中国では皇帝のシンボルとして崇められた。

・霊亀…治水の才を持つ帝王が生まれると姿を現す亀。蛇と対で描かれる水神の象徴。

・カイチ…優れた裁判官が生まれると現れる一角の羊。人の善悪を理解し悪人を角で突く。日本の狛犬の起源。

・狛犬…獅子や犬に似た日本の神獣。古代インドの王の守護神ライオンから転生。

・九尾の狐…漢王室の守り神。徳の無い君主の場合は革命を促す凶獣でもある。鳥羽上皇に寵愛された美女玉藻前の化身の妖狐ともいわれる。

九尾の狐の伝説は古代の中国王朝の殷にまで遡ることが出来る。

伝説や神話をバカにしてはならない。 #九尾の狐 の伝説にあるように上に立つ者が本分を忘れ #色ボケ に陥ると治世は傾くという戒めも教えてくれる。 #ストイック であることは忍耐を要求されるが、上に立つ者が #模範的 でなくて他人を導けるであろうか? #麒麟 はあなたの中にいるのだ。