· 

非常時になったから助けてくれはムシガ良すぎる

トラブルシューティングを請け負うのは基本的に弁護士だけだ。

医者だって、掛りつけ医として常日頃から患者の状態を知っているものでなければ、いきなり診察して正確な対処法を見出すのは困難である。

紹介状を持って行っても精緻な検査を行う。

院内紹介でない限りは仕方ない。

院内紹介ならカルテが共有できるのであまり困らないが。

“雇用調整助成金”の件で全国的に俄然注目を集めることとなった我らが社会保険労務士。

社会保険労務士は労働法や社会保険法に関する諸手続きをプロとして行える唯一の国家資格であり、社会保険労務士資格を持たない者がこれらの申請代行を有料で行うことは違法であり、法により規制されています。

雇用関係の助成金もそれらの業務の一つ。

依頼する場合は社会保険労務士の登録証を確認してください。

社会保険労務士の取り扱う分野は人事労務管理になります。

今回のコロナ禍で、中小零細企業が社労士にお願いしたくても引き受けてくれないとか、書類が煩雑で用意できるわけないとか逆切れしている人もいますが至極当然です。

例えば労務管理。

日々の勤怠管理にはじまり、雇用契約書、就業規則、賃金台帳、労働者名簿等のいわゆる法定帳簿を作る行為は日常的に関わっている会社でなければ分からないからです。

助成金の原資は保険料です。

その保険料を還元してもらうわけですから審査は厳しくなるし、不正受給防止も兼ねて社会保険労務士は連帯責任を負わされます。

いきなり困っているから何とかしてと言われても、反社かどうかも分からない会社の業務を請け負えると思いますか?

その会社が勤務実態と乖離した帳簿を作っているか否かを見破れると思いますか?

御社の立場で考えたらいい。

突然やってきて50万円入る予定だから35万円を貸してくれと言われても素性が分からなければ無理でしょう?それで連帯保証だけは負わされるんだ。

常日頃から付き合いのある人や会社に限定されるのは自業自得なんですよ。労務管理に派手さは無いけどじわじわ効くのが労務管理。