皆さんは「雲霧仁左衛門」というドラマを見ていらっしゃるであろうか?
私は現在、NHKでシリーズ化されて放送されているのを見てハマった。
原作は池波正太郎先生である。
八代将軍吉宗公の治世に暗躍した大盗賊集団・雲霧一党と江戸市中の治安維持部隊の火付盗賊改方の攻防を題材にした物語です。
また、盗賊のお頭の雲霧仁左衛門も火付盗賊改方長官の安部式部も「義」を大切にする人格者なので、各々の配下から慕われかつ、互いを認め合う好敵手というところが魅力なんです。
盗賊集団とはいえ「義」を貫く姿勢は武家以上とも思えます。
【雲霧一党の掟の例】
・弱い者からは奪わない。
・堅気を巻き込まない。
・身内を見捨てない。
・強き者(権力を振りかざしたり、権力を笠に儲けたり、アコギな商売で暴利を貪る者)には猛然と立ち向かう。
・殺人はしない。
ですから、雲霧の一味は盗みのターゲットを定めたら、時間をかけて内部に潜り込み同化してしまうのです。
例えば、街中で普通に飲食店を営んでいたり、女中として奉公に入ったり、植木職人や大工、錠前屋や建具屋だったり、按摩だったり、行商の農婦だったり、各々が高いスキルをも元併せているさながら忍者そのものです。
決して私利私欲の為ではなく、盗人にならざるを得なかった者たちが暮らしていけるだけの金を確保するために最初は盗賊していました。
ところが、雲霧仁左衛門と何度か相対するうちに彼の心理が読めるようになった安部式部は、雲霧がここを狙うのは何か裏があると感づくようになりました。
奴は私利私欲で動いていない。
故に何か意図があると勘繰るようになったのです。
ですから、第二シリーズラストの雲霧仁左衛門と元主家のトラブルや、第三シリーズのその遺恨にもノータッチでした。
雲霧仁左衛門に武士としての誇りを持たせたのです。
現実の世界でも上に立てばたつほど義が重要なのに、欲に塗れておかしな行動をするようになります。
国会議員が好例です。選挙時は耳障りの良いことを並べて当選すると翻したり、二枚舌だったり。
義とは「人の踏み行う正しい筋道・私欲を捨て公共のためにすること・血縁ではない家族・代用品etc.」とある。
貴方は義を大切にしていますか?
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