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私が「就業規則」にこだわる理由

(今さらですが解説部分が読みたくて岩崎先生の本を買いました)

■社員に投資しない会社に未来があると思うか?

私は社会保険労務士として開業するまで自分の会社の就業規則なんて見せてもらえなかった←明確な法令違反。

しかも、以前の会社では子供向けにリーダーシップ養成講座として7つの習慣を教えていた。

そんな会社でも社員には明確に就業規則を開示しないことに違和感を覚えていた(当時は社労士試験には合格していたので)。

開業して数々の会社を拝見するとみなさん、コンサルの影響なのか崇高な理念やビジョン、クレド等は掲げている。

しかし、就業規則を見せてもらうとそれらとは乖離した内容だったり、勝手に自社都合解釈で法律を歪めていたりと散々な内容の所ばかりで私が労働基準監督官なら片っ端から逮捕したい気分になりましたね、経営者を。

就業規則を社労士や弁護士に頼むと相応の値段はします。

しかし、作る方も真剣勝負なのを理解していただきたい。

貴社の実態を把握し、法律との整合性を取りながら、ある程度時代を先取りした内容のものを作るので(私の場合)、顧問料の範囲内とか、片手でなんて引き受けられません。

運用中にトラブルが起きれば私に責任が来ますからね。

では「就業規則」とはなんなのでしょうか?

法的には「事業場に属する労働者一般が就業上守るべき規律や労働条件、などを定めた規則類の総称」ということになっています。

では「就業」とは…その日の業務に従事すること、仕事に取りかかること、職業に就くこととあります。

「規則」は…行為や事務手続き等が、それに基づいて行われるように定めた事柄。決まり。物事の秩序とあります。

つまり「就業規則」とは、職場において仕事を行う上で、物事に秩序をもたらし、職場での行動や手続きの規範となるものといえますね。

社長たちの好きな理念とかビジョンとかクレドまんまですよ。

つまり、それらを反映させた就業規則でなければ掲げた理念等は社長の自己満足、絵に描いた餅で終わるってことです。

なぜなら、社員には就業規則を守る責務があるのです。

就業規則に書いてあることは守らなければならないのです。

逆に就業規則に無いことは無視されても仕方がないのです、明確な法令違反でない限り。

つまり就業規則に投資するということは、社員に投資することなんです。

その投資を怠る会社は内部崩壊を起こし瓦解するのは歴史が証明しています。

社長の一存で解釈が変わるような運用は以ての外です。

 

#就業規則 に投資することは #社員に投資 することだというのは本文をお読みいただければ理解できると思う。

崇高な #理念 や #ビジョン や #クレド があっても土台の就業規則と合致してなければ #砂上の楼閣 ですよ。